九州ツギハギ歩き旅日記・長崎編8

九州ツギハギ歩き旅

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8.伊万里(いまり)駅~松浦(まつうら)駅

 ワシはコタツに潜り込んで、日帰り可能な歩き旅を探っていた。

とりあえず、ゴールを松浦(まつうら)駅に設定して考える。

伊万里(いまり)駅から松浦駅までの道程は約24キロである。ここまでの旅では、ワシは平均時速6キロのペースで歩いていた。徒歩移動は4時間と見積もることができる。

スマホの乗換案内アプリを開く。

始発で旅立てば、お昼には伊万里駅からリスタートできる。そして松浦駅で16時過ぎの電車に乗れば、ギリギリ自宅最寄り駅まで帰り着くことが可能であった。

 

(失敗すると帰れんやん…)

 

計算上は全く問題のない計画であった。しかし同時に、全く余裕のない計画でもあった。

 

(ワシ、失敗しないので)

 

<だいぶ失敗してるぞ>

テレビドラマから借りてきたような台詞には、全く根拠がない。それでも、ワシにはその日帰り旅を完遂する必要があった。

来週末、ワシは泊りの歩き旅にアタックする。その旅では、伊万里から先を平戸(ひらど)経由で長崎駅までの道程をつなぐ。

伊万里から平戸までは約40キロ、平戸から長崎駅までは約100キロ、現時点では総距離約140キロの道程が残されている。

そして、この行程に充てることのできる日数は二日になりそうであった。現状のまま泊り旅に突入すると、単純計算で一日に70キロの行程をこなさなくてはならない。しかも、その行程が二日も続くのである。

物理的には可能であるが、経験的には無理である。

 

(もう少し距離を減らせば、何とかなるんやなかろうか…)

 

<そんな漠然とした感覚で、とんでもない計画を実行に移そうとするのは止めてもらいたい>

旅の計画をする段階には楽しみしかない。そこでは冷静な判断より希望的観測が優先される。

一般的にはそうでないのかも知れないが、ワシにはその傾向が顕著であった。

あれこれ考えても、結局、経験値を超える旅に挑むことになるのであれば、少しでもハードルは下げておくべきであろう。

 

(日帰りがギリギリ可能な駅までは行っちょこう)

 

こうしてワシは、プレ泊り旅企画「とりま松浦まで行っとけば、後はなんとかなる作戦」を遂行することになったのであった。

 

 

11月も下旬になり、空気の冷たさが増してきている。お昼過ぎとはいえ、少し肌寒い。

薄曇りの空の下、フリースの上着を着用したワシは、既に伊万里駅を後にしていた。速い歩調でどんどん進んで行く。

今回の作戦-作戦名が長いので、以後は「とりま松浦作戦」と略す-の成否は松浦駅で16時過ぎの電車に乗ることができるか否か、にかかっている。

これに失敗すると、今日中に帰宅できなくなる。

翌週には泊り旅が控えている。それに先立って、余計な宿泊費用をかけたくない。だからといって、晩秋に野宿となると、明日の帰る先がこの世とは別の場所となりかねない。

 

(絶対に今日帰る!)

 

雨が降る可能性がなきにしもあらず、といった予報もある。少しでも早く前進しておきたい。

 

(飛ばすぜbaby!)

 

昭和のツッパリソングにありそうなフレーズで自らを鼓舞する。

少し間を置いた後、首元から肩周辺がぞわぞわした。

「ナウなヤング」ほどの死語感はないが、今の時代となっては、そのフレーズにはお寒いコント臭が漂う。

その場からドロンしたくなるような心持ちであったが、魂のシャウトなので、誰にも聞かれているわけではない。忘れて切り替えることにする。

橋を渡って204号線へ入ると、車道は片側二車線となった。川沿いの広い通りを前のめりに歩いて行く。

曇天の下、揺れるススキの穂がくすんで見える。ざわつく川面は巨大な魚の鱗のようである。

離れた場所に川を跨ぐ鉄道橋が見えている。松浦鉄道のものであろう。単線の鉄道橋はどことなく華奢な感じがした。

身体が少しずつ温まっていくのを感じながら、ワシは薄い灰色の空間を突っ切って行くのであった。

 

片側一車線となった通りには歩道がなかった。狭い路側帯がガードレールに沿って伸びている。

路側帯は、車道とは白線一本で仕切られているだけの通行場所である。歩道に比べて安全性が低い。

見通しは悪くない道路であるので、問題ないと思われるが、不安が全くないわけではない。危険を感じたら、車道とは反対の路側帯脇に避難する心構えはしておく。

そうしてしばらく進んで行くと、歩道が復活した。次いで、それに沿うように松浦鉄道の線路が現れたのであった。

松浦駅へ向かう歩行ルートは松浦鉄道の路線に沿っているところが多い。巡り合わせが良ければ、道中で走行する電車を目にすることができるかも知れない。

単線の電車がトコトコ走る姿には、どこかノスタルジックなイメージがある。そうした情景との出会いも期待しながら、旅を進めて行きたいところである。

 

(本分を忘れんようにの!)

 

ワシ自身に釘を刺しておく。

「とりま松浦作戦」の完遂は至上命令なのである。その場の雰囲気に流されて、自らのお楽しみに身を委ね、作戦の遂行を阻害するようなことがあってはならない。

ここまでの旅ではそうした愚行を何度となく繰り返してきた。繰り返しているということは、学習による成長がないということであるから、重ねて厳に戒めておかなければならない。

ただ今回の場合、作戦の失敗には、行き倒れになるおそれも孕んでいる。

 

(さすがにワシも分かっとるやろ…)

 

己の愚かさを見くびってはならない。前回の旅で自分に呆れ果てたばかりである。刺す釘は五寸釘でお願いしたいところである。

 

(今日は一切、道草を食うたりせん)

 

<ホントだな?>

新たな決意を胸に通りを進んで行く。

古い住宅地を抜けると、線路の向こうに水路が広がっていた。その奥には何かの事業所と思われる建物が並んでいる。

それらを何となく見ながら歩いていると、進んだ先から見える建物に覚えのある大学名が表示されていた。

 

(娘ちゃんの大学やん)

 

そこは同僚の娘さんが通う大学に属する研究センターであった。

見知らぬ土地で知り合いに出会えたような気分になった。少し嬉しくなって、同僚に写メを送る。

程なく返信があり、その場に佇んで何度となくやり取りをする。

 

(ん……)

 

<ほらね。それも道草という>

斜め上を行く己の愚行に悄然とする自分を奮い立たせるように、ワシは猛然と歩き始めるのであった。

 

少し懸念していた雨の気配はないが、薄曇りの空はくすんだ白味を帯びていた。

昔ながらの町並みは、ずっと微睡んでいるような雰囲気がある。

緩みそうになる足取りを鼓舞しながら、歩みを進めて行く。

日差しのない午後は幾分ひんやりしているが、速いペースで歩き続けているワシには丁度いい。上着は既に脱いで、袖を腰回りに括り付けていた。

松浦鉄道沿いをずっと歩いて来ていたのであるが、線路も、踏切も、駅も、目にしたものは全てこぢんまりとしていた。それらの風景に電車が加わると、情緒あるローカル鉄道の画ができあがる。

1時間に1本程度の運行があるようであったが、なかなか都合良くはいかないものである。

 

(今日はそれでええんじゃ)

 

<それでよろしい>

上り坂を少し進んで行くと、通行場所は路側帯となった。

片側一車線になって以降に見た国道の様子から察するに、この後も、狭い歩道と路側帯のツギハギ歩き旅になりそうであった。

田舎の国道であるが、車の往来は少なくない。油断なく旅を進めていかなくてはならない。

 

(緊張感があった方がええやろ)

 

必要なのはそんな緊張感ではないのであるが、状況を前向きに考える姿勢自体は悪くない。

とにかく、こうした道路では腹を括るしかない。ドライバーの皆さんと己の運を信じて道を行くのみである。

「とりま松浦作戦」の完遂へ向けて、ワシは慎重かつ速やかに坂を上って行った。

 

「長崎県」「松浦市」の標示を過ぎたところで、また路側帯ゾーンがやって来た。予想はしていたことであるが、ちょっぴりショックである。

 

(神様、ドライバーの皆さん、改めてしくよろ!)

 

今日は何故だか、昭和のヤンチャ系フレーズがよく登場する。

ワシはヤンチャをしていたことはないのであるが、思春期にヤンチャ系の皆さんが活躍していた記憶はあった。

ヤンチャ系のものには元気なイメージがある。「とりま松浦作戦」成功のため、自身に活力を注入したかったのかも知れない。

 

(ヤンチャ語を色々ワシが使ったから、そんな今日はヤンチャ記念日…俵孝太郎です)

 

<俵万智じゃ!>

何をしてくれているのであろう。世代によっては意味不なくだりであり、意味が分かったとしても、途轍もなくつまらないボケである。

身震いするようなネタの被害者はワシだけなのであるから、深堀りはすまい。

気を取り直して山道を上って行く。

木々に囲まれた山道を歩いていると、ふと前に呼子(よぶこ)へ向かった道中の出来事が思い出された。

 

唐津(からつ)駅と伊万里(いまり)駅をつなぐ旅をする数日前の話である。ワシは唐津駅から呼子まで歩く旅をした。

それは、「いかしゅうまい」は安くて美味しい、という話に端を発した旅であった。

呼子のご当地グルメ、活き造り等のイカ料理は美味しいが、相応に値が張る。しかし土産物の「いかしゅうまい」であれば、価格も手頃で美味しい。ご当地グルメを安く楽しむにはもってこいである。

こうした職場でのたわい無い会話が、唐津のご当地グルメ・からつバーガーの悲劇を思い起させた。

 

(ご当地グルメリベンジしちゃろうか…)

 

ツギハギ歩き旅は物見遊山の旅ではない。ご当地グルメは旅の目的ではないのである。食べ損なったとしても、そのリベンジの必要はない。

しかも、日帰り旅の回数を抑えて、ツギハギ歩き旅の旅費を節減する、という旅の方針はどうしたというのか。

 

(まあ、たまには楽しんでもええやろ)

 

道理もへったくれもない一言で呈された苦言を一蹴し、ワシはスピンオフ的な歩き旅に出ることにしたのであった。

 

呼子の観光名所である名護屋(なごや)城跡は、この年に放映されていた大河ドラマ「軍師官兵衛」ゆかりの地である。

ワシはそこをゴールに設定し、唐津駅までの帰路は路線バスを利用する計画を立てた。

歩く距離は16キロ程度であるので、お昼くらいにはゴールできるものと思われた。

その後は少し観光して、土産物屋で「いかしゅうまい」を購入する。

 

(日暮れくらいには家に着けるやろ)

 

夕餉の食卓に「いかしゅうまい」を載せ、一杯やりながら、ご当地グルメを楽しむ積もりであった。

 

所々に薄雲が広がっているが、概ね良いお天気であった。

唐津駅を出て、住宅街を抜け、路側帯ゾーンの多い山道を上って行く。

高みから見える遠景には、薄化粧をした青空から薄日が降りている。その控えめな明るさは、はにかんだ笑顔を思わせた。

旅は概ね思い描いた形で順調に進んでいる。

 

(やっぱ、気楽な旅はええのぉ)

 

<結果的には、いつもお気楽旅になっていたはずである。そんな感慨にひたる資格はない>

途中、図らずもマイクロバスを店舗にした「からつバーガー」の店に行き合って、何か因縁めいたものを感じたが、ここに至って旅の目的を見直す気はなかった。

 

(縁がありゃ、いつか食べられるやろ)

 

迷うことなくお気楽旅を進めていく。

峠を越え、途切れ途切れに続く集落を抜け、一路、名護屋城跡を目指して歩き続けた。

そうしてゴールまで5~6キロあたりに差し掛かったところであろうか、突然ワシの歩みを止める光景が現れた。

左右に続く緩やかなS字カーブの彼方から異形の者が駆け降りて来る姿が見えたのである。

 

(スパイダーマンじゃ!)

 

全身タイツと思われる出で立ちの色合いから直観的にそう判断した。

スパイダーマンはどんどん近づいて来る。

頭をフル回転させて事態の把握に努める。即座に三つの可能性を弾き出した。

1.翌月開催予定の福岡マラソンに仮装参加する常人が予行演習をしている。2.少しイタい人が趣味を楽しんでいる。3.悪い人が、面が割れないように変装している。

ワシの希望は1である。その可能性が一番高いとも思われる。しかしスパイダーマンに確認したわけではない。2であれば、おそらく害はないであろう。問題は3の場合であった。何らかの理由で、危害を加えられないとも限らない。

こんなタイミングで車の往来は途切れている。

民家は見えるが、離れた場所である。ワシのSOSが届くとは思えないし、届いても間に合わない。

とりあえず、立ち止まったままでスパイダーマンさんをガン見するのは止めておこう。悪い心証を与えないことが危険回避につながるはずである。

ワシは歩いて山道を上って行く。スパイダーマンさんは山道を駆け降りて来る。あと数メートルまで接近した。心臓が口から飛び出しそうになる。

 

「こんにちは」

 

心臓の代わりに挨拶を絞り出す。

スパイダーマンさんは軽く会釈を返してくれた。少なくとも3ではなかったようである。

ワシは耳で坂を下る足音が遠退いていくのを確認しつつ、足取りを変えることなく坂道を上って行った。

こうして危機が去った後に別の試練が重なることはなく、ワシはその日のミッションを無事コンプリートするのであった。

 

緩やかにうねる山道を上り続けて行く。

時たま、道沿いを覆っている草木の間には海が顔を覗かせる。

そんな山道の途中で、今日も異形との出会いが待ち受けていた。

 

(なんじゃこりゃ⁉)

 

兜首がでーんと鎮座している。

松浦水軍の兜のモニュメントとのことであったが、兜の下に厳ついお面が付いているので、兜首にしか見えない。

曇り空のくすんだ雰囲気に包まれた岬の公園は静まり返っている。

遠くにトンビの鳴き声が聞こえる。

不気味さと長閑けさが入り混じって、何とも言えない雰囲気であった。

駐車スペースがあり、トイレもあってドライブの休憩に利用できそうであるが、夜の利用は遠慮したいところである。

ただモニュメントのインパクトは、松浦水軍の名を、見た者の記憶にしっかりと刻みつけることであろう。

その意味では、この兜のモニュメントはその役割を十二分に果たしている。

 

(ワシも今日の役割をしっかり果たさんとの)

 

海に展開する松浦水軍の雄姿を想像しながら、ワシは坂道を下って行った。

 

海沿いの集落をしばらく進んで行くと、「松浦魚市場」の看板が見えてきた。海沿いの地域らしく、早朝には新鮮で美味しい魚が取引きされているのであろう。

その上空には数羽のトンビが旋回している。魚のおこぼれでも狙っているのかも知れない。

朝には商売人たちの喧騒で溢れる魚市場も、午後はゆったりとした時間が流れているように見えた。

松浦駅まで残り数キロといったところであろうか。ゴールまでに1時間はかかるまい。

今の時刻から考えると、「とりま松浦作戦」の成功は確実と思われた。16時過ぎどころか、15時台の電車に間に合うんじゃないか、と思えるほどのペースで進んで来ていた。

 

(ここまで来たら、もうゆっくりでも大丈夫やろ…)

 

ワシの中に午後の魚市場と同じ空気が流れる。

今日の道中、確かに失敗はあった。しかし片目をつぶれば、ツギハギ歩きトラベラーとして合格点をつけられる旅路であったように思う。

前回までのヘタレぶり、愚行には目に余るものがあった。しかし今回はそこまでの所業に至ることはなかった。

泊りの歩き旅では経験したことのない距離を歩くことになる。ヘタレ、愚かといった言葉で形容されるようなことをしていては、厳しい道中を乗り切ることは困難である。

しかし今日のワシであれば、泊り旅に挑む資格くらいはあるであろう。泊りのツギハギ歩き旅へ向けて視界は良好である。

 

(今日はずっと曇りやったなぁ…まあ、雨にならんかっただけもえかった)

 

前方の曇り空を見ながら、坂道を下る。右手にある魚市場を通過しようとしていた。

突然、ポタポタという音が耳に届いた。頭には何か柔らかいものが当たった感触がある。

 

(いかん、雨か…)

 

路面を見る。弾けた雨粒の色が…白い。

 

(ん⁉…白い⁉…)

 

「ピーヒョロロロ~」

 

十羽くらいのトンビが上空を思い思いに旋回している。

 

(くそー!)

 

上手いことを言っているわけではない。

この場に対空機関銃があれば良いのに、と思うほど腹立たしい。しかし、そんな非現実的な希望を述べたところで虚しいだけである。

人がこの世で大きな顔をしていられるのは、ひとえに文明のお陰である。徒手空拳では目の前の現実を甘受するしかない。

ワシはザックからポケットティッシュを取り出しつつ、その場からの避難を開始した。

 

 

夕方へ向かう曇り空の松浦駅はひっそりとしていた。

16時過ぎの電車まで、かなり時間がある。

駅舎や駅周辺の観光案内、掲示物をつぶさに見たりしていたが、大した時間潰しにはならなかった。

駅前には家電量販店があったが、買う予定のない家電商品を見て回るほど家電好きではない。

 

(ホームで待つか…)

 

ベンチに座り、辺りの風景を見るともなく見る。

心は翌週の泊り旅に向かっていた。

長崎駅までの行程を今日までで可能な限り詰めた積もりであるが、それでもまだ120キロ近い行程が残っている。

これを二泊三日の旅にどう割り振るかにもよるが、仮に一日で60キロ歩くとすると、時速6キロペースで10時間かかることになる。

道中の安全を考えると、夜間歩行はできるだけ避けたい。

 

(18時~19時くらいがタイムリミットじゃな)

 

そうすると、朝は8時~9時くらいにスタートしなければならない。

 

(ん⁉…)

 

今日、ワシはこれから16時過ぎの電車に乗って帰途に就く。そして帰宅予定時刻は23時頃である。

つまり特別企画乗車券で特急等を利用しない電車移動の場合、自宅から松浦駅までの移動時間は7時間程度かかることになる。

二泊三日の旅にその移動時間を組み込むと、始発電車で出ても、初日のスタートは午後になる。

 

(あっちゃー…そりゃいけんやん)

 

ワシは面倒くさがりで細かい計画を立てるのが好きではない。大枠だけ決めておけば、大概のことは何とかなる、といったスタンスで事に当たることが多かった。それで今回も能天気に休日だけ確保して、泊り旅に向かおうとしていたのである。

物事はなるようにはなるが、何とかなるとは限らない。

 

(ちょっと考えんといけんわ…)

 

<いっぱい考えとけ>

そんなワシを尻目に風がレールを撫でて行く。

線路脇の草がゆったりと揺れる。

遠くの空にトンビの鳴き声が尾を引いていた。

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